てら葬 | funeral at the local temple
お寺で葬儀
ー てら葬 ー
世の中の人と社会のつながり方が日増しに変わっていることを肌で感じます。
葬式のやり方も例外ではありません。
昔、と言ったら大げさですがこの地域では20年くらい前まではほとんどの家が自宅で葬式をおこなっていました。
まず家の中をかたづけて障子を張り替え、近所の人に集まってもらい役割を分担し手伝いをお願いします。葬式で使う道具作りや墓掘り、お通夜や葬式でみなさんに振る舞う料理は近所の女性たちが家で作りました。
それはそれは大変でした。
やがて、葬儀屋さんが多くの役割を担う様になりそれに伴って葬式を行う場所も自宅からホールへと変わっていきました。
たしかに楽にはなりましたが、病院で亡くなってそのまま葬儀屋さんの霊安室へ直行という事もしばしば体験します。
そうすると、
枕経はどうするの?
近所の人たちとのお別れはどうするの?
あの人、一目会う前に焼かれちゃったよ、、、
みなさんにはそれぞれの事情があり、そうせざるおえないのかもしれません。
近しい葬儀屋さんでしたら、枕経やお別れに融通を利かせてもらうのですがそういう葬儀屋さんだけではありません。
今までずっと頑張ってきた人の最後が寂しい形になってしまうのを何度も見てきました。
近年こんな田舎の寺でも
「お葬式をやらないで病院から直接火葬にしたのですが後悔しています」
「お別れ会をして送ったのですが気持の整理ができません。お葬式をしてもらえませんか」
こんな相談が舞い込みます。しかも年に何件も。
お話を聞いて私に出来ることがあればお手伝いをするのですが、皆それぞれに悩みをお持ちです。
本来、お寺がやらなければならない部分をめんどくさがってやらなかったツケが今吹き出している様に思われます。
ではお寺はどうするの?
なにが出来る?
ささやかな提案ですが
お寺で葬式を行なったらどうでしょうか
「てら葬」です
自宅での葬式はむずかしくてもお寺ならなんとかなります。
親しんだ場所からの旅立ちです。
お祖師さまが見守ってくれます。
お寺なので余計な装飾も入らず、地元の葬儀屋さんに明瞭会計で執り行ってもらいます。
安心の一助になればとご提案いたします。